キーストーン

keystone。要石(かんめいし)、楔石(くさびいし)。アーチの頂部に入る楔形の 迫石。アーチを造る場合に最後に挿入され、この位置で他の迫石を固める役割を果たす。
装飾を施したり下方に長く延長し、その下端に装飾用のリブヴォールトを支持させる場合もあり、これを「吊要石」という。

ピラスター

pilaster。装飾用付け柱。柱型。壁面より幾分突出した方形断面の柱のこと。

ペデスタル

pedestal。古典建築において柱を載せる台。台座。柱礎。

エンタシス

entasis。一種の胴張り。上方に向かって細くなっている円柱において、柱身に付けられる僅かな膨らみのこと。それに対して「和様」の「胴張り」は、柱の中程に最大の膨らみを持たせ、上下端に従ってその断面がすぼまっているもので、基本的に別物と考えられる。

フルーティング

fluting。溝彫り。古代建築において、柱身に縦方向に刻まれた溝。ドリス式オーダー では、溝と溝のIだが鋭角になっているのに対して、イオニア式オーダー では、溝の間に平縁がある。いずれにしても柱の垂直感を強めるのに役立つ。

キャピタル

capital。柱頭。視覚的には上からの力とそれを支える力との接点となるため、古代以来しばしば彫刻的に装飾された。
その形にはエジプトの「パピルス柱」や「ロータス柱」「パルメット柱」などのように植物をモティーフとするもの、ロマネスクに見られるような人像や動物をモティーフとするもの、或いは抽象的な幾何学的形態を基本とするものなどがある。ギリシャ・ローマ建築における各種の オーダー に見られる柱頭は特に有名。

ツイストコラム

twist column。捩れ柱。円柱において、柱身の部分が縄を撚り合わせたように形作られているもの。