ルネサンス様式

(るねさんすようしき)
西洋建築の様式・思潮
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Renaissance style。15世紀から16世紀にかけてのルネサンス時代に、先ずイタリアを中心に起り、全欧に広がった古典主義的な建築様式。古代ローマの荘重な様式を理想とし、そのアーチ・ヴォールト 構造、柱頭形式・装飾モティーフなどを採用し、建築各部の比例的調和、左右対称、均斉、形式の簡素・明瞭性などを重んじた。
前時代のゴシックの垂直性に対して水平線を強調するなどの特徴を持つ。当時の人間中心の思想や現世主義を反映し、教会堂建築のほかに宮殿・別荘・邸館・市庁舎などの世俗建築や都市計画、広場設計などが発達した。代表的建築家には、F.ブルネレスキ、L.B.アルベルティ、D.ブラマンテ、ミケランジェロ、A.パラディオなどが挙げられる。