アーツアンドクラフツ運動

(あーつあんどくらふつうんどう)
西洋建築の様式・思潮
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arts and crafts movement。19世紀後期に英国で興った工芸運動。W.モリスは、工業生産の組織に抵抗するために、手工作の復活を主張したが、自らP.S.ウェッブと共同して自宅をつくり(1859、いわゆる「赤い家」)、またラファエル前派の作家達とともにモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立して(1861)、生活用品のデザインを引き受けるなど、意欲的に活動してこの運動の中心となった。
1880年代には、W.クレーン、C.R.アシュビーらによりクラフトの協会や学校が設立され、その影響は広まった。機械生産を否定するものであるとはいえ、芸術と社会とを結合しようとする強い姿勢の故に、近代運動の重要な出発点と見られている。