ウィーン・ゼツェッシオン

(うぃーんぜつぇっしおん)
西洋建築の様式・思潮
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Wiener Sezession。1897年、オーストリアのウィーンに興された芸術革新運動。画家のG.クリムト及びO.ヴァーグナーの弟子J.M.オルブリヒ、J.ホフマンらがその中心。
彼らは、英国のグラスゴーのグループ、特にC.R.マッキントッシュや独国の「ユーゲントシュティール」の影響をもとに、師ヴァーグナー(1906、ウィーン郵便貯金局)の即物的な考えを推進して、形式的には直線・直角・方形・円などの幾何学的形態を実現する傾向を示した。オルブリヒ設計のゼツェッション館(1898)は、そうした様式意志を示す一例。