バロック様式

(ばろっくようしき)
西洋建築の様式・思潮
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Broque style。1600年頃から1730年頃にかけて全欧に広まった建築様式。「バロック(歪んだ真珠)」の語が示す通り、荘重端正なルネサンスの古典主義建築に対し、流動的なリズム感、豪華絢爛たる絵画的印象、劇的な明暗効果などを重んじる。
凹凸の曲面・楕円、湾曲した輪郭線など、不規則な形式を好んで用い、スタッコ・色大理石・鍍金などによる過剰装飾の傾向を持つ。バロックと次代のロココの建築様式の境界はあまり明確ではない。そのため1730年以後のロココ建築をも後期バロックに含めて扱うことが多い。代表的な建築家には、G.L.ベルニーニ、F.ボロミーニ、G.グアリー二などが挙げられる。