米国の建築家。「近代建築三大巨匠」の一人。L.H.サリヴァンのもとで働いた後独立。初期の住宅建築は、既に独自の空間構成を示し「大草原様式」と呼ばれた。シカゴのロビー邸はその頂点であり、東京の旧帝国ホテルはそれの展開といわれる。ペンシルヴェニアの落水荘は、面の巧みな結合によってユニークな形態と空間を形作ったものとして有名。後期の作品には、ジョンソンワックス会社研究所、グッケンハイム美術館などがある。初期以来一貫して 有機的建築 を主張し、既存の建築様式によらない個性的で独自の足跡を残した。彼の下で働き、その系譜を継いだのが、遠藤新 である。
フランク・ロイド・ライト
(ふらんく・ろいど・らいど Frank Lloyd Wright 1867~1959)