日本の伝統文化とモダニズム建築の融合を図った建築家。東京生まれ。東京美術学校(現東京藝術大学)卒。在学中、実測と観察を通して日本の古建築に触れる。アントニン・レーモンド に師事し、モダニズム建築を体得するとともに、レーモンドに日本建築を伝える。作品には、東山魁夷挺、三里塚教会、国際文化会館(共同設計/前川國男・坂倉準三)、南台町の家、箱根ホテル小涌園、軽井沢山荘(吉村山荘)、浜田山の家、俵屋、久我山の家、日本アメリカーナ大阪ビル、御蔵山の家、愛知県立芸術大学キャンパス、文殊荘新館、皇居新宮殿基本設計、青山タワービル・タワーホール、山中湖の山荘(亀倉山荘)、田園調布の家(猪熊邸)、奈良国立博物館新館、高野パール、嬉野温泉旅館大正屋、仙石芙蓉荘、ホテルジャパン下田、八ヶ岳高原音楽堂などがある。
吉村順三
(よしむらじゅんぞう、1908~1997)