扇垂木

(おうぎだるき)

「扇垂木」は、原始住宅にもすでに現われ、農家屋根の「垂木竹」や「四阿(あずまや)」にも見られる。また、宗教建築でも、最古の「隅扇垂木」の例が四天王寺に遺されている。
また、中国・韓国の場合は、みな「隅扇垂木」なので、完全な「扇垂木」は日本人のみの拘りの産物なのかもしれない。
余談である。この「扇垂木」と「多宝塔」上層の納まりは、古来大工が相当苦心を要したようである。その故「大工と雀は軒で泣く」などといわれる。