ミース・ファン・デル・ローエ

(みーす・ふぁん・でる・ろーえ Ludwig Mies van der Rohe 1886~1969)
建築家
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独国出身の米国人。「近代建築三代巨匠」の一人。20世紀のモダニズム建築を代表する建築家。P.ベーレンスの事務所に勤務。1920年代以降、建築空間の処理の上でユニークな才能を発揮して、近代建築の開拓者の一人となった。初期の作品には、鉄とガラスの摩天楼案、ヴァイゼンホーフ・ジードルング、バルセロナ万博のドイツ館、チェコのブルノのトゥーゲントハット邸、などがある。H.マイヤーの後を受けて、バウハウス の校長を務める。1937年米国に渡り、イリノイ工科大学の教授となり、同大学の建築を始めとして、シーグラムビルディング、ファンズワース邸など、大胆に鉄をガラスの建築を実現した。
その他、ベルリンの国立近代美術館がある。「Less is more」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is in the detail」(神は細部に宿る)という標語で知られ、それが近代建築の一つのコンセプトとなった。柱と梁によるラーメン構造の均質な構造体が、その内部にあらゆる機能を許容するという意の「ユニヴァーサル・スペース」という概念を提示した。