吉田鉄郎

(よしだてつろう、1894~1956)
建築家
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逓信建築の先駆者の一人で多くのモダニズム建築を設計した建築家。著書の「日本の住宅」は、日本の伝統建築について、独・英語に訳された中で最も影響のあった出版物といわれる。その他「日本の建築」「日本の庭園」などがある。富山県生まれ。東京帝国大学建築学科卒後、逓信省に入省。(同時期に、山田守 がいる)初期はドイツ 表現主義 やエストベリ(ストックホルム市庁舎)など北欧建築の影響を受け、後にモダニズム建築の傑作を生む。因みに、来日したB.タウトを桂離宮などに案内したのは吉田鉄郎である。作品には、旧山田郵便局電話分室(現仏料理ボンヴィヴァン・アート ギャラリー 神楽サロン)、旧京都中央電話局(現新風館)、別府市公会堂、旧京都中央電話局上京分局(現フレスコ河原町丸太町店)、旧別府郵便局電話事務室(現別府市児童館)、旧馬場氏牛込邸(現最高裁判所長官公邸)などが現存し、B.タウトがモダニズム建築の傑作と称えた東京中央郵便局旧局舎はその一部が保存されているが、大阪中央郵便局旧局舎は2012年に解体されている。