構成主義

(こうせいしゅぎ)
西洋建築の様式・思潮
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constructivism。第一次世界大戦後、ソヴィエトで興った革新的な芸術運動。C.マレーヴィチによって始められた「シュプレマティスム」を基盤としながら、更に技術時代の諸条件に適合する美術文化を展開させようとしたもの。
V.タトーリンによる第3インターナショナル記念塔の計画(1920)は、その重要な作例であり、A.ぺヴスナーとN.ガボによって宣言として発表された。この運動は、革命後の生産や実生活との係わりの要求に応えるものであったが、やがて造形理念と政治性との結合に関して分裂をきたし、1930年頃には形式主義として批判され、解消に追い込まれる。欧州の近代運動(デ・ステイルバウハウス)に大きな影響を与えることになり、現代の抽象芸術の中にも根強く生き続けている。