法堂

仏法を講じる禅宗建築の一。他宗の講堂に相当。三門・仏殿・法堂の順に一軸線上に並び、形態は仏殿と同一で、仏殿より大きくつくられることもある。方三間の身舎の四周に一間通りの裳階をつけ、内部は土間床とする。

八角円堂

平面が八角の仏堂の総称。法隆寺夢殿、栄山寺八角円堂、興福寺北円堂などがある。多くは故人の霊をまつわる塔廟の性格を持つ。屋根は八つの流れで八注という。同様に、平面が六角の仏堂を六角堂と呼び、例は少ない。

八幡造

神社本殿形式の一。三間二間の本殿の前に三間一間の前殿を建て、その間を相の間(合の間ともいう)として前後別々の屋根を架けて二棟を一棟のように扱ったもの。仏堂の双堂と同趣。九州の宇佐神宮本殿はこの代表例。