洋館 外観
洋館 2階 応接室
和館 外観
名称 鴻池組旧本店洋館・和館/こうのいけぐみきゅうほんてんようかん・わかん 所在地 大阪府大阪市此花区伝法4丁目3−55 TEL/FAX HP https://www.konoike.co.jp/dempo/ E-mail 建築年代 1910(明治43)年 竣工 1914(大正3)年 内外装改修 建物種別 住居 / 商業・業務 構造 洋館(木造2階建て、寄棟造) 和館(木造2階建て、切妻造) 概要説明 1910(明治43)年、大阪府西成郡伝法町北(現:大阪市此花区伝法)に洋館と和館が連接する形で造られたいわゆる和洋館併置型の建物で、両館は扉一枚を隔て行き来することができます。 鴻池組の創業者である鴻池忠治郎が企業の近代化策の一環として計画し、それまで事務を行っていた鴻池家の居宅が業容の拡大によって手狭となり、事務所の建設と居宅の建替えを行ったものが鴻池組旧本店洋館・和館です。なお、洋館は1968(昭和43)年まで本店として使用されました。 ■洋館の特徴 -セセッション様式の外装とアール・ヌーヴォーで飾られた応接室- 建築面積90㎡、間口9.7m、奥行き7.3mの2 階建てで、屋根はスレート葺。モルタル塗りの外壁にはタイルでボーダーラインを巡らせ、大正期に流行したセセッション様式の特徴を有します。2階応接室の暖炉や調度品の装飾はアール・ヌーヴォー様式でまとめられ、玄関ホールには孔雀と薔薇をモチーフとしたステンドグラスが組み込まれています。 ■和館の特徴 -大阪の伝統的な町家と多くの欄間彫刻- 表構えは大阪の伝統的な町家の構えで、1階は出格子・大戸、2階は軒下を漆喰で塗り込めて格子窓を開き、両端には袖卯建が立つなど、当時の風情がうかがえます。また、完成当時、伝法川に面していた南側は数寄屋の意匠が採り入れられ、室内の欄間や階段親柱などに数多くの彫刻が施されているなど繊細な意匠が特徴的です。
文化財種別 国登録有形文化財 イベントリンク 見学 原則不可(年2回程度一般向け公開イベントあり。開催は鴻池組コーポレートサイトにて案内) 備考 -
赤木家住宅
木造2階建洋館に、木造平屋建瓦葺 入母屋造 の和館を併設する郊外型邸宅。洋館は、20世紀初頭の米国コテージスタイルをモデルとし、正面屋根…
-
芝川ビル
昭和2年竣工。船場の豪商・芝川家6代目当主の芝川又四郎が建設。 関東大震災を教訓にし、耐震・耐火性に心を砕いた頑強な造りで、古代中南米…
-
藤本家住宅
葛井寺の南大門をまっすぐ南下する道に面して表門がある。嘗ては広壮な家々が南大門前の集落を形成し、ほとんどが南面し、道には建物の側面を向け…
もっと見る>-
西川家長屋
明治四十三年(1910年)に建てられた木造長屋。東西に六軒が連なる木造二階建て切妻造桟瓦葺で、表面には出格子が並び、明治の風情を感じさせ…
-
生駒時計店(生駒ビルヂング…
昭和初期の鉄筋コンクリート造中層商業ビル。中央区平野町に所在。以前は大阪の主要道路であった堺筋と平野町通の交差点に面して建ち、時計 塔 …
-
三大水門
昭和9年(1934)の室戸台風、昭和25年のジェーン台風、昭和36年の第二室戸台風などで、大阪は高潮による甚大な被害を被った。昭和42年…
もっと見る>
このアイコンがある写真をクリックすると伝統工法の詳細が確認できます。