旧瓜破集落の中ほどに位置し、周辺の大規模な屋敷地とともに、かつての歴史的景観をよく伝えている大型民家。敷地の東北隅で東側街路に長屋門を開く。主屋は南面し、東半に広い土間を取り、西半床上部は整形四間取りを基本とし、北西部はさらに南北2室に分ける。土間横に広敷を取り、座敷への上り口敷居を突き止め溝とするなど古制を残す。ツシ2階は2箇所に虫籠窓を設けている。主屋は宝暦13年に初代が分家した際に古家を購入したと伝えられ、形式技法上から18世紀前半頃を示す部分がある。大阪近郊地主層の屋敷の姿を良くとどめる。 |