
兒山家住宅
兒山家住宅全景
兒山家住宅主屋
兒山家住宅主屋
市内村邑部にある豪農の屋敷。敷地中央に南面して建つ主屋は,2階建,入母屋造,本瓦葺で,西半を土間,東半を6間取りの居室部とする。正面に虫籠窓をあけつし2階風に見せるが,登梁による小屋組で本2階とする。入母屋を重ねた屋根等,重厚な外観を造る。
兒山家住宅座敷
兒山家住宅座敷
主屋の東に接続。入母屋造,本瓦葺で,南・東に矩折れに廻る縁部分は錣葺とする。表側は主室,次の間を並べ,背後に茶室,仏間,化粧の間を配す。角柱で長押を廻し,主室に床,違棚,付書院を設け格式を備えるが,木割が細く天井高も押さえ瀟洒な意匠となる
兒山家住宅長屋
兒山家住宅長屋
屋敷正面やや西寄りに建つ。平屋建,入母屋造,本瓦葺で,正面を黒漆喰塗,他を白漆喰塗とし,腰を竪板張とする。ほぼ中央に門を開き,その東西を現在は納屋とする。桁行きに長く表側に横連子窓を並べた長屋門形式で,屋敷の正面構えの中心となる建物である。
名称 兒山家住宅/こやまけじゅうたく 所在地 大阪府堺市中区陶器北1404 TEL/FAX 072-234-1474(TEL)/072-234-1474(FAX) HP https://www.facebook.com/nayamuseum/ E-mail nayamuseum@yahoo.co.jp 建築年代 江戸/1751-1829 建物種別 住居 構造 主屋-木造2階建 瓦葺 概要説明 兒山(こやま)家は、家伝では中世にさかのぼる旧家で、家業の施薬(せやく)に加え、江戸時代を通じ大庄屋として小出藩代官も勤めていました。この建物は、江戸時代後期に本家より分家し、通称「東兒山」と称されている住宅です。 当家周辺は、堺市の中南部に位置し、急速に開発が進む本市内では数少ない田園風景が広がる一帯です。付近には寺社等の歴史的建造物が点在していますが、当家は今や市内では数少なくなった豪農の住宅建築として、重要なもののひとつです。 北に陶器川を背にしたゆるやかな傾斜地にあり、土蔵と土塀や門長屋で四周を取り囲み、敷地内には、主屋(おもや)や座敷をはじめ数多くの建築物があります。 主屋は江戸時代後期の建築で、入母屋造 を重ねた 本瓦葺 の屋根や煙出し等が、重厚な外観を特徴づけています。 庭に面した座敷二間の襖や床には、江戸時代後期の大阪画人 金子雪操(かねこせっそう)による山水画が描かれています。
文化財種別 国登録有形文化財 イベントリンク 見学 備考 -
大阪府立桜塚高等学校塀(旧…
大阪府立桜塚高等学校では昭和48年からの新校舎建設にともない旧校舎が取り壊されたが、前身の旧豊中高等女学校が昭和13年(1938)に創設…
-
片桐棲龍堂主屋
江戸時代後期に建築された主屋を初めとする伝統的な建築物などがある。主屋(文化年間の建築、木造つし2階風)、中ノ蔵(嘉永年間の建築、土蔵造…
-
島本町立歴史文化資料館(旧…
本館は、昭和10年(1935)の「楠公六百年祭」を機に、同12年に建設が決定され、同15年6月6日に上棟式、同17年5月16日「楠公祭」…
もっと見る>-
藤野家住宅
藤野家は江戸時代に、稲作と木綿作で生産力の高かった藤井寺村の庄屋代官を代々務めた。葛井寺の南大門を通る東西道路に面して表門を設ける。入母…
-
旧田中家住宅主屋
旧田中家住宅主屋は、道路から後退して南面するつし二階建町家で、東面切妻造、西面 入母屋造、桟瓦葺とする。東側の 土間 の入口廻りを黒漆喰…
-
末吉家住宅主屋
豪商の本宅。通りに北面する木造平屋建で、桁行5間、梁間4間半の表に庇が付く。切妻屋根は 本瓦葺、外壁は土壁で腰を縦羽目板張とする。東妻に…
もっと見る>