このアイコンがある写真をクリックすると伝統工法の詳細が確認できます。
名称大槻能楽堂/おおつきのうがくどう
所在地大阪府大阪市中央区上町A7
TEL/FAX
HP
E-mail
建築年代1935
建物種別 文化施設 / 舞台
構造木造平屋建、檜皮葺
概要説明

当時一般的であった桟敷席を椅子席にした全国初の能楽堂として、昭和10年に大槻十三が上町台地に大槻能楽堂を創建した。戦禍を免れた数少ない能楽堂であり、大阪で唯一の三間四方の能舞台である。桁行梁間とも5.7メートル、切妻造妻入、檜皮葺で、右手に地謡座、背面に後座を設け、左手後方に橋掛りが続く。舞台四方の頭貫上に中世風意匠の蟇股を置き、虹梁絵様や頭貫木鼻に華やかな渦紋を彫るなど、材工ともに質が高い。鏡板の老松は日本画家・大塚春嶺の揮毫である。昭和58年に能楽堂の建物自体は鉄筋コンクリート造となったが、能舞台は当初のまま組み直し、能楽の音楽的特質を考慮して残響時間を約1秒に設定、照明設備は舞台天井への直接組み込みを行い、橋掛りの背景は大阪城のもっとも大きい石垣を実物大に写し取ったものにするなど、工夫が随所に見られる。

文化財種別 国登録有形文化財
イベントリンク
見学見学要お問合せ
備考