原田神社能勢街道に面して建ち、この地は能勢街道と伊丹街道の分岐点でもあった。創建は不詳だが、天武天皇の頃(672~686年)とされる。天正6年(1578)荒木村重の兵火により焼失。重要文化財の本殿は慶安5年(1652)に再建。五間社流造檜皮葺、正面に千鳥破風と軒唐破風をつけ、身舎四周に軒支輪、中備は蟇股、妻飾は二重虹梁式で大瓶束の代わり… 田中家住宅 天野川西側の丘陵に建ち、江戸時代に村三役を務めた。明治20年建築の主屋は桁行10間半、梁間4間半の木造つし2階建入母屋造本瓦葺。木瓜型の虫籠窓・袖卯建・起り屋根など外観は極めて伝統的だが、八間取の平面構成や各部屋の意匠などに新しい試みもみられる。主屋を中心に、南側に長屋門・米蔵・離れが一体となり、北側に大型の… 浜街道の歴史的建造物群と南溟寺 紀州街道の海側に平行して通る通称「浜街道」は、江戸時代後期以降の各時代の町家建築が多く残され、歴史的街道として泉大津市の貴重な文化資産となっている。この地は南溟寺を中心とした寺内町として発展したものとみられる。浜街道周辺は泉大津市の毛布産業の発祥の地であり、江戸時代から漁業のかたわら真田紐を生産し、江戸時代後… 池上曽根遺跡 和泉市池上町から泉大津市曽根町に広がる、南北1.5km、東西0.6km、総面積60万㎡もの規模をもつ弥生時代の遺跡。直径300mにおよぶ環濠により囲繞されていた。1995年に集落の中心部で弥生時代最大級の建物跡と井戸が発見された。1999年には大型掘立柱建物跡の近くで発掘された絵画土器を参考に、切妻屋根と独立… 枚方市立旧田中家鋳物民俗資料館 古くから枚方上之町で鋳物業を営み、江戸時代は河内国左右惣官鋳物師として河内の鋳物師を統率。昭和35年頃に廃業。主屋と鋳物工場を藤阪天神町に移築復原。元文4年(1739)の祈祷札がある主屋は桁行8間、梁間4間半、木造つし2階建切妻造。防火を兼ねて当初から本瓦葺であった点が近隣の民家と異なる。瓦葺という事もあり木… 春日大社南郷目代今西氏屋敷 寿永2年(1183)に摂政藤原氏長者近衛基通が春日社へ寄進した荘園垂水西牧榎坂郷に、奈良の南郷から今西氏が目代(荘官)として下向。宝永8年(1711)建築の入母屋造平入の主屋を中心に土蔵・長屋門等が配され、延享3年(1746)に奈良春日若宮神社を遷した南郷春日神社本殿が残る荘官屋敷と今西家文書は中世荘園の歴史… 旧中西家住宅(吹田吉志部文人墨客迎賓館) 江戸時代の学者廣瀬旭荘が「其宅華麗 殆類侯居(華麗で諸侯が住まう家のようだ)」と讃えた旧中西家住宅は、文化財を吹田市のために役立てたいという中西家の御厚志により、平成19年(2007)に吹田市に寄贈されたものです。約1,000坪の屋敷地には江戸時代後期の大庄屋の屋敷構えを今日に伝える文政9年(1826)建築の… 日本民家集落博物館 日本民家集落博物館は、豊中市の服部緑地にあり、日本各地の代表的な民家を移築復元し、関連民具と合わせて展示する日本最初の野外博物館として昭和31年(1956年)に開館した。北は岩手・南部の曲家から南は鹿児島・奄美大島の高倉まで、懐かしい日本の風景を展示保存する。各民家は江戸時代の建築で、地方固有の風土・習慣から… 山本家住宅 17世紀中頃に建てられたと考えられ、全国的にも古い民家である。先進的な四間取の原型をよく残し、屋根は入母屋茅葺で平入、規模は東西方向桁行7間、南北方向梁間2間に縁がつく。内部は折半して、上手半分を居室、下手半分を土間としている。居室は田の字形の整形四間取で、表の下手にクチノマ、上手にザシキ、裏形の下手にダイド… 八木市造邸 1930 年(昭和 5 年)竣工。建築家・藤井厚二設計、大工・酒徳金之助により建てられた木造瓦葺 2 階建住宅。大阪で綿花・綿糸・絹織物業を商売とした八木市造と家族の為に建てられた注文住宅である。内外は、竣工時よりほとんど変わらぬ姿を保ち、現存する藤井設計の住宅の中でも特にオリジナルの家具や調度品が多く残る。…